EDO ALL UNITED 22のQ&A|EDO ALL UNITED強化部長 江口達也|EDO ALL UNITED特集①|東京都社会人サッカー

EDO特集の初回となる今回はEDO ALL UNITED強化部長の江口さんにEDOについて22の質問に答えていただいた。
オンラインサロンによって運営される「リアルさかつく」を体現したサッカークラブ、EDO ALL UNITEDとは一体。

プロフィール

江口達也

1997/12/26生まれ

名古屋グランパスみよし→駒澤大学高校→東京学芸大学→EDO ALL UNITED
現EDOALLUNITED強化部長兼任GKコーチ

江口さんとEDO

1 本日は、取材ご協力頂きありがとうございます。よろしくお願い致します。まず初めに、江口さん自身はどのような形でEDOに加入されたのですか?

ーよろしくお願いします。EDOへの加入の経緯は、僕が大学卒業後、新卒のタイミングでEDOが始まるというリリースが流れました。大学までサッカーに取り組んでいて、もういいかなと感じていたのですが、いざ離れてみると、やはりまだ続けたいなと。そこで、EDOについては面白そうだなと関心を持っていたのでセレクションを受けてみることにしました。ただ、まだそのタイミングでもそこまで入ろうという感じではなかったのですが、実技試験の後に面接があり、向かうと、そこには本田圭佑がいて(笑)もう二つ返事で「はい。行きます。」となってしまいました。そのような経緯でした。

2 そこからどのようにEDOに関わり続けてこられたのですか?

ー現スタッフの僕と今の監督(和田氏)はもともとプレーヤーで、僕はこのクラブで4年目なのですが、初期からいたということで、今もスタッフとして関わらせて頂いています。今は強化部長という立場に加えて、現場でゴールキーパーコーチを担当しています。また、他方でベンチャー企業で働いていて、色々と自由にやれていますね。

EDO ALL UNITEDとは

3 ここからはEDOについての質問です。EDOの発足はいつですか?

ー2020年に立ち上がったので、4年前ですね。

4 EDOの運営方式とは一体どういったものでしょうか?

ーコンセプトとしては、サカつくというサッカーゲームがあると思うのですが、そのリアルサカつくをやろうとしています。EDOでは誰でもクラブのオーナーになることができます。月額一万円もしくは五万円の金額をクラブに支払うと経営に関わることが出来ます。あと、他のクラブと違って面白い点は、意思決定においてもオーナーが沢山いるので選挙でその全てが決定されます。例えば、新しいCEOやGMの決定に関してもそうでしたね。そういったオンラインサロン型という新しい形のクラブ運営をしているというのがEDOの特色ではないでしょうか。

5 サロンメンバーの方は、出資金額によって関われる度合いが違うのですか?

ー関われる度合いにそこまで大きな差は無いのですが、例えば、プレミアム会員という方達がいて、その方達は、本田圭佑さん主催の食事会に招待されたりと、そのようなものはありますね。先日行われた座談会にはみさきさん(青汁王子)も来られていましたよ。

6 どういった方がサロンメンバーになられるのですか?

ー本当に様々ですね。一般の方々から、上場企業の社長さんであったり、芸能関係の方もいます。有名どころで言いますと、前GMの乙武洋匡さんであったり、前監督の武井壮さん。現在、運営側に西村ひろゆきさんがいらっしゃいます。

7 サロン会員のメンバーは何人くらいおられるのですか?

ー立ち上がったときは凄く話題性があって約300人の方にオーナーになっていただいていたのですが、そこから一時期、会員数が減ってしまって、また徐々に戻ってきています。今は、約150人くらいです。今年から東京1部に参戦するので、それに伴いEDOは完全にプロ化しました。それもあって本田自身もより積極的になっていて、自身の知り合いの方もお誘いしてメンバーになって頂いていたりもしています。

8 サロン会員から集めた資金だけでチームは本当に成り立っているのですか?

ー昨年までは完全にその資金だけで運営していました。ただ、今年から、プロ化に伴って、選手の給料を払う必要があるので、それだけではなかなか難しく、スポンサーを探していくという流れになっています。ただ、安定的な資金としてサロンメンバーの方々に投資して頂いているのはかなり大きなものですし、その資金がメインに運営するという方向性は変わりません。

9 EDO ALL UNITEDの始まりについてお聞きしてもいいですか?

ーそもそものスタートは慶応大学の学生が、本田氏がインスタグラムのDMを解放しているタイミングで、サッカーチームを作りたいとメッセージを送ったところからですね。そこから実際に二人が対面し、つくられたチームが当時の名前で言うとONE TOKYOです。現在のEDO ALL UNITEDでした。

10 始めた時のEDOビジョンとは?

ーやはり東京23区内にビッククラブ、そもそもスタジアムもないというところで、世界に進出するようなビッククラブを目指して、つくりました。

11 そうしたスタートからEDOはどのようなプロセスで形づくられていったのですか?

ーいざやろうとなってから、チームが始動するまでは、2~3ヶ月くらいのスピード感でしたね。二人が会ったのが年末で、そこからセレクションを行ったのが、2月3月くらいのタイミングでした。そのセレクションには約500人の応募があって、実際の実技に約200人が進みメンバーが決まったという感じですかね。本田氏はやるかやらないかでは全てやってきた人でもあるのでその行動のスピード感。そこはやはり凄いなと改めて感じます。

12 EDOはかなり全てが新しく、そして特殊なチームであると思います。EDOはサッカーチームの中ではどのような立ち位置をとりたいのでしょうか?

ー勿論、チームとして掲げている東京から世界へ。東京からビッククラブを作るというところ、あとコンセプトでもあるスポンサーに頼らずオンラインサロンメンバーの運営資金で運営していくという初めからある考え方は変えたくないですね。また、今年からはプロ集団であるという部分で、そこは常に問われているところではあるかなと思うので、他とは違う異質な存在でなければいけないという認識は持っています。

本田圭佑氏について

13 本田圭佑さんはどれくらいEDOに関わっているのですか?

彼が発起人なので、かなり前のめりになって取り組んでいますね。監督と密になってコミュニケーションをとっていますし、昨年一番試合を見たのはEDOなのではないでしょうか。昨年、EDOの東京都2部の試合は全部見たみたいです。

14 本田圭佑さんはEDOでどのような立ち位置をとっているのですか?

ー発起人としてもそうですし、今はGM(ジェネラルマネージャー)としての役割も持っています。その為、意思決定は選挙の中で基本的に行われていくのですが、その下にある色々な物事の決定権はGMが持っていますね。

15 チーム運営の中で本田圭佑さんの意見が通らないことはありますか?

ーそうですね。全ての意思決定の一番上にあるのは、選挙であるため、そこで過去にも本田さんが出した意見が通らなかったことというのもありましたね。

今年のEDO ALL UNITED

16 今年のEDOの強化部長をやっていて難しい点などはありましたか?

ー昨季までは、サラリーマンをやりながらという選手がメインだったのですが、今年からプロ化ということで、昨季まで在籍してくれていた選手の中で、4人以外の選手とは契約更新が出来ませんでした。新しい選手を補強しなければならないというのと、契約更新が出来ない選手にそれを伝えなければいけないという部分に難しさを感じましたね。一緒にやってきたメンバーだったので、それこそ1年目からの選手もいましたし、彼らのおかげでここまでこれたので非常に心苦しかったですね。

17 今年契約が更新出来なかった選手に対して、どういった思いだったのでしょうか?

ー勿論、契約更新が出来ないと伝えたとき、「今まで一緒にやってきたのになんだか悲しいな。」という声を聞くこともありました。ですが、EDOらしく、プロ化にするしないというのも、オンライン上での公開討論会後、選挙を行い、決まったものでした。その過程を選手達はずっと見てきていましたし、理解を示してくれていましたね。納得はいかないけど、理解はしてくれたという形ではないでしょうか。

18 今年のチームはどういったチームですか?

ーまず今年から入ってくる選手に関して言えば、基本的にJクラブに入団することを目指しているということが断言できると思います基本的に大卒の選手が多いですし、上を目指したいという姿勢を持った選手を獲得しています。また、そうした要素やサッカー面だけで無く、人間性という観点もEDOでは重要視してるので、そういった面でも秀でた選手が多いと言えます。

19 今年からプロチームになられるということでしたが、選手の給料面についてもお聞きしてもよろしいですか?

一律全員10万円ですね。スポンサーになって頂いた企業で働かせて頂いたり、提携している本田氏が立ち上げたソルティーロというサッカークラブで、コーチをしたりなどです。

20 そうした選手達に対してEDOはどのような認識を持っていますか?

ー僕たちとしては、そうした選手を預かっている以上責任をもって上に行きたいと思っている選手に関しては背中を押してあげないといけないと思っています。一人でも多くJ3以上のクラブに行かせてあげたいです。昨年、渋谷シティさんから一人SC相模原加入されたというのもありますし、同じカテゴリーのチームにできて、自分たちは無理ということはないと思いますので、そこに挑戦していきたいという想いはありますね。

21 私は前回、サッカー選手のセカンドキャリア支援という観点についても取材をさせて頂きました。そういった部分に関してEDOは、どういった認識を持たれているのでしょうか?

ー大前提として、今の時点で選手達はサッカー選手になることしか考えていませんし、今どうこうというのを具体的に話すことは出来ないのですが、これから面談を通して、サッカーをやめた後どうしていくかというキャリアプランはやはり構築していきたいです。あとはオンラインサロン内に様々な企業の社長の方々もおられるので、現在、企画しているところでいうと、そういった方々にzoomないし、対面でセミナーなどを開催して頂いたり。そのような環境も整備されていますので、積極的に利用させて頂いて、選手達の視野も広げてあげられればいいなと思います。

22 最後の質問です。EDOの今年の目標を聞かせてください。

ーチームとして、関東昇格。そして何としても、一人でも多くの選手をJ3以上のクラブに送るということですね。

最後に

EDO ALL UNITEDが

どれほど自由なサッカークラブなのか。
どれほど壮大なビジョンを持ったサッカークラブであるのか。
EDO ALL UNITEDというサッカークラブについて少しはお分かり頂けたのではないだろうか。

次回からは、EDO ALL UNITEDを組織する個人にフォーカスして解明を進めていきたいと思う。

是非注目して頂きたい。