何故、僕はEDO ALL UNITEDを支えているのか。|EDO ALL UNITED COO 関陸矢 |EDO ALL UNITED特集⑤|東京都社会人サッカー

EDO ALL UNITED特集、ラストを飾る本記事では、EDO ALL UNITED COOの関陸矢氏に取材を行った。COOとしてEDO ALL UNITEDを支える関氏。そもそもEDO ALL UNITEDにとって、COOとは何を目的に存在するポジションなのであろうか。何故、EDO ALL UNITEDを支えようと志したのか。そして、EDO ALL UNITEDを支え続けていく価値。その想い熱く語って頂いた。是非ともご注目頂きたい。

プロフィール

関陸矢/Seki Rikuya

1996年2月8日/群馬県高崎市

群馬県立高崎北高等学校ー高崎経済大学

現EDO ALL UNITED COO

ーこの度は、取材ご協力頂きまして本当にありがとうございます!

いえいえ!とんでもないです!よろしくお願いいたします。

―よろしくお願いいたします。まず初めに、関さんは、サッカークラブEDO ALL UNITEDにおいて、COOというポジションでチームを支えられていると思うのですが、そもそもCOOとはどういったポジションなのでしょうか。

そうですね。EDOの中では、かなりイレギュラーなポジションであるとの認識はされていると思います。そもそもCOOというポジションが出来た背景を説明する方が分かりやすいかも知れませんね。EDOは仕事としてではなく、サロンにお金を払いオーナーになることで運営する側になっていくチーム体制をとっています。そうした背景を持つ中で、各個人が片手間での業務を行っていくだけでは組織が成長して、やらなければいけないこと、サロンで決めたこと、チームでやらなければいけないことの中で達成しきれない部分が出てきます。そうした背景の中で、やはり有償で雇ってでも、そうしたことをやるポジションを作らなければいけないという流れがあり、役職として立ち上がったのが、このCOOというポジションですね。だから僕はチーム運営の中で唯一月30万円のお金をもらいながら、仕事としてこのCOOというポジションをしています。ただ、僕自身もサロンメンバーとしてクラブに対してお金を払っていますし、そう考えると他のクラブにはないポジションなのではないかなと感じます。

―なるほど。他にはないポジション。EDOらしい立ち位置であると言えますね。COOについては、また後ほど詳しくお話をお聞きしたいのですが、まずは、このポジションに関さんがなろうと思われた経緯。これまでの人生も含めてお聞きしたいです

僕は、今EDO ALL UNITEDのCOOとしてサッカーの仕事をしている訳ですが、僕がサッカーに取り憑かれているのって、よく考えてみれば、2002年小学1年生の時に開催された日韓共催のW杯は大きかったのかなって思います。幼いながら国民全体が一つのスポーツに向かっていく感じとか、その熱量を間近で体感して、一気に心を持っていかれましたね。そして、そこからやはり初めはサッカー選手を目指していくのですが、そこに関しては、小学生の時に市のトレセンに何回も落ちて、「ああ、ダメだ。自分は向いてないんだ。」とすぐに諦めてしまいました。(笑)それでもサッカーは好きで、高校までもプレイヤーとしてサッカーには取り組んでいくのですが、漠然とそうした中でもサッカーを仕事にしたいなというビジョンを持つようになっていきました。本当に漠然的で、その時は本を読んで「ホペイロにでもなろうかな。」ぐらいのものでしたね。サッカーへの関わり方に関して、具体的に考え出したのは、大学時代で、ビジネスとしてのサッカーに興味を持ちました。現場に入るのではなくて、どうすればサッカークラブが発展するのか日本サッカー界をいかに盛り上げていくのか。そうした捉え方をすることが多くなっていきました。ですが、当時の僕には、実際にそうした概念をいかに仕事にしていくのか。知識も経験もなくそこに関しての具体的なビジョンやプロセスが全くありませんでした。だからこそ、当時の僕は実際にそうした環境に対して飛び込んでいかなければと行動していくようになりましたね。今、アンコールタイガーという名前で日本の方が社長をしている、カンボジア1部のサッカーチームがあるのですが、そこに1ヶ月ほどインターンに行きました。あとは、地元のザスパクサツ群馬に直接電話をかけて運良く受け入れて頂き、1年間ほどインターンをさせていただきました。そうした環境で働かせていただいた経験は、勿論、自分の中に蓄積されているのですが、それと同時に実際に働いてみて、やりたいこととやれることのギャップを感じました。社会人経験もない自分がそうした環境に飛び込んでやれることって本当に少ないし、貢献できることの少なさというものを感じましたね。そこで出た結論として、まずは、一般的な社会人になり、自分がビジネススキルを身につけていかなければ何も始まらないなと現実を直視し、当時は相当悩んだのですが、そこで一度進路選択をしましたね。そこから僕は、社会人経験を積んでいくわけですが、常に自己成長を掲げ全力で仕事に取り組んでいくなかでも、一般企業に勤めたという時点で、サッカー業界に戻る可能性というものは限りなく低いかなとは思っていました。ただ、それでもサッカー業界に戻るチャンスがあればいつでも動けるように準備は常にしておこうと思っていました。こういったチャンスが、人生で一回でも来ればという想いでしたが、サロンメンバーでもあったEDOがCOOを募集し始めて、これだと思い、会社員をやめて僕はEDO ALL UNITEDのCOOになりました。

―関さんのお話をお聞かせ頂いているとEDOでのこのCOOという役割は、正に天職であるとの見方も出来ると思うのですが、実際にCOOの業務内容とはどのようなものなのでしょうか。

そうですね。やりたいことをやらせて頂いているので、本当にありがたいです。業務内容としては、説明が難しいのですが、要は何でもやるといった所ですかね。まずは、目的みたいなところでいうと、EDOはかなりサッカー界でも特殊なクラブでもあると思うので、そこをサッカークラブをして成り立たせるためにあるポジションであると思います。だから、僕自身がチームの方向性に対して、意思決定をしていくという訳ではなく、決まっている方向性に対して、自分はそこを実現していくために仕事をこなしていくという風な感じですね。だからこそ、選手の環境を整えるといったところで、サッカー部のマネージャー的な役割もしますし、指導はしませんが、現場にも立ちあっています。特殊なところで言うと、サロンメンバーになって頂いた方々へのケア。グッズの企画、販売。選挙の実行。SNSの運用。スポンサーへの営業。マーケティング。請求書の管理。契約書の作成。などなどですね。あとハイライトをつくったりもしています。

―本当に様々なことをされているのですね。仕事の量としても膨大なものがあるとおもいます。

そうですね。大変だなと思う瞬間は沢山あります。ただ、それ以上のやりがいも同時に感じています。業務量も自分で管理できますが、だからこそセーブしていくというやり方ではなく、自分の好きなことをやらせて頂いている訳ですから、本当に楽しみながら熱量をもって業務に取り組んでいます。大変だなと思うことも確かにありますが、サッカークラブなので結果というものが必ず付いてきて、勝ったときの喜び、昇格時の喜びはやはり他に代えがたいものがあります。感情の揺れ動きも、達成感も他にはないですね。

―お言葉を聞いていると、サッカーを仕事にする喜びと同時に、EDOに対する愛も感じられます。関さんはお金をもらってCOOとしてEDOを支えるという役割を全うするのとは別に、毎月クラブに対してお金を払い、サロンメンバーとしてクラブを支えられている1面ももたれています。サロンメンバーという位置で、EDOを支えていく価値とはどういった点にあられますでしょうか?

サッカーチームの経営にダイレクトで関われる。サロンメンバーをやることの価値はまずそこにあると思います。サロンメンバーになることはイコールで、そのクラブのオーナー、経営者になることですから、その濃度、クラブがやっていることへの近さというものは勿論あると思います。他ではサポーターがクラブを支えるということに関しては、「スタジアムに行き応援をする。」「グッズを買う。」などの一歩外からの支援が主流ではないかと思います。EDOではそこから一歩中に踏み込んで、チームの方向性をダイレクトに決定していける。その点は、価値のあることではないかと思います。だからこそ、クラブの勝ち負けに対して、自分自身に刻まれる揺れ動きはより重いものがあります。また、EDOは話題性のあるクラブであると認識して頂ける機会が多いのですが、まだまだ整っていないクラブなので、何もないところから作り上げていく過程を見れる。EDOは、「世界に誇るビッククラブを作りたい。」という想いを原点にして作られたクラブでありますから、そこを目がけて一緒になって内部から向かっていける。それを味わえる点も醍醐味ではないかと思います。

―僕もサロンメンバーになりたくなってきてしまいました。(笑)これからEDOで関さん自身が目指していくもの展望についてもお聞きしてみたいです。

勿論そこは、「世界に誇るビッククラブをつくる」ことを実現していければと思います。長期的な話にはなってくるかとは思いますが、一つずつやっていくしかなくて、取り組み的な話で言うと、最近では、プロ化、そしてスポンサーを獲得しにいったりというところですね。組織を大きくして上を目指していくためにやっています。ただ、EDOというチームの特性上、何でも出来る環境。そして、運営陣に様々な知識、経験を持っている方々もいますから、様々な人の力を借りて世界に誇るビッククラブを目指していければと思います。

―ありがとうございます。最後にキャンフィスは学生のメディアです。学生に対して何かメッセージを頂けると幸いです

僕自身の話になるのですが、僕はやりたいことが出来た時にチャレンジ出来る身の置き方を常にしてきました。自己実現という点でやりたいことに対してやれているという感覚。矢印をどれだけ自分に向けて、追い求めていくか。全ては自分にあり。という感じで、報われなくてもやり続けていくことって凄く大事になってくるのではないかと思います。

―僕自身も、学生らしく自分が何をやりたいかということを追い求めて自分らしく働ける大人を目指していければと思いました。本日は、本当にありがとうございました。

ありがとうございました。

自分の好きを人生に反映する。仕事にする。

関さんはそれを実現されている方だと感じた。

やりたいこと

自己実現のために、やりたいことを常に追い求め、思索することは私達学生にとっても大切なことではないだろうか。