【第6回】熱すぎる男!サイバーエージェント全社新人賞 藤田実樹|東京都社会人サッカー:株式会社サイバーエージェント

第6回目である今回は、サイバーエージェントで働きながらFC.BANDELIEでチームメイトとしてプレーしている藤田実樹さんにインタビューをしました。
「就活について」や「どうしてサッカーをもう一度始めたくなったのか」など、普段知ることができない熱い部分をたくさん聞くことが出来ました。就活生やビジネスパーソンにとっても、非常に読み応えのある記事となっています。


プロフィール

藤田実樹 / Fujita Miki /1997年 11月13日 生まれ /千葉県出身
株式会社サイバーエージェント / サイバーエース

FCラルクヴェール千葉→八千代高校→順天堂大学→FC.BANDELIE

FC.BANDELIEホームページ:https://bandelie.com

株式会社サイバーエージェントホームページ:https://www.cyberagent.co.jp/

株式会社サイバーエースホームページ:https://cyberace.co.jp/

高校時代

学生時代

元々、高校サッカー選手権に出ることが夢だったのですが、千葉県予選ベスト4にも入ることもできず早期敗退してしまいました。そこで、不完全燃焼であったこともあり、大学ではプロサッカー選手を目指して順天堂大学のサッカー部に入部しました。1年生からトップチームに関わらせていただき、関東リーグの舞台には、同期の旗手怜央(川崎F→セルティック)よりも先に出場することができたりと、正直、ほんの少しだけプロになれるかもしれないと思っていました。(笑)しかし、先輩方(後にプロになる選手たち)のサッカーに向き合う姿勢や熱量を近くで体感し、自分と比べた時に圧倒的な差を感じてしまいプロへの道を諦めました。
そこからは、頭を切り替えて、自分の将来について考え始めました。
部活では、サッカーに本気で取り組みつつも、集客イベントの責任者を務めました。
具体的には、関東リーグで定期的に開催される「集中応援day」の責任者として、動画クリエイティブの作成やどのように集客を行うかの戦略策定を行なっていました。
この経験で、「クリエイティブを用いて、組織で取り組み、世間に感動を与える楽しさ・やりがい」を強く感じ、それがそのまま自分自身の「就活の方向性」にも影響していきました。
学業においては、データ分析を行うゼミに入り、読み取りづらいデータを「如何にわかりやすく説明するか」ということを追求していました。
その成果として、出場したビジネスコンテストでは表彰もいただきました。


就活軸

就活に関しては、サッカー部の尊敬する先輩方が広告代理店に就職したことやクリエイティブな仕事がしたいと思っていたこともあって、自分の中で、なんとなく広告代理店に就職するんだろうなあと感じていました。
また、自分自身が旅行が趣味で、「旅行をすることで得られる感動を提供する立場になりたい」という思いもあったので、旅行会社なども視野に入れていました。
サイバーエージェントとの出会いは、ある大手広告代理店のインターンにて、サイバーの内定者研修として見学に来ていた方と出会い、その方の価値観に触れて、尊敬するようになったのがきっかけです。
就活の軸としては、「1年目から爆発的に成長できる」「逆境と困難の数が多い厳しい環境」「1人でつまずいても、周囲がサポートしてくれる環境」に身を置きたいと考えていました。


就活で意識したこと

自己分析を徹底的に行いました。友達と一日中、マックに篭って、生まれたときから現在までの年表を作成し、当時の自分の感情などを分析しました。例えば、小さい頃に、「高所恐怖症だけど、友達と山登りに行ったエピソード」を抽象化して、「自分一人ではできないけど、友達となら、誰かと一緒ならできる」といった様に、細かい所まで分析しました。
サイバーの選考で特に意識したことは、「等身大で伝えること」です。
自分が「人としてどうありたいか」を伝えることを意識していました。

大学時代

入社から現在まで

1年目は全く成果が出ませんでした。社内コミュニケーションがとにかく苦手で先輩に噛みついたりと、社内での評価もかなり低かったです。当時を振り返ると、自分の中では、本気で頑張っているつもりでも、それはあくまで自分視点だったなと感じます。
大きな挫折経験として、ある案件を3週間で頓挫させてしまった事があります。競合とのコンペに勝利し、獲得できた案件で、広告配信を開始する前に離脱させてしまいました。
その時は、普段からサポートしてくれる周囲の方々に顔向けできませんでした。自分としても、支えてくれている先輩方に迷惑をかけるのが一番精神的にキツかったです。先輩との面談でフィードバックをもらう際は、涙を流すことも多々ありました。
しかし、1年の間に3回の代理店変更・担当者変更を経験し、「クライアントが求めていないないことを提案し続けている自分」に気づく事ができました。
その失敗から学び、現在、働く上で最も大切にしていることは、「他者への想像力」です。
広告は、事業を伸ばすための手段の1つでしかないので、クライアントとの信頼関係構築のために、広告が効果的でないと判断をすれば、その趣旨を伝えるなど「相手の立場に立つこと」を常に意識しました。そこからは、少しずつ成果が出始め、出向先であるサイバーエースの全社MVPを獲得しました。さらに、2年目には、サイバーエージェントの全社新人賞を獲得し、いつも応援してくれる方々にも喜んでいただき、本当に嬉しかったです。
この経験は、1年目から打席に立たせてもらう回数が多いサイバーエージェントだからこそ経験できたと思っています。

藤田さん:最前列真ん中

将来の展望

近い目標はとしては、3、4年後までには出向先であるサイバーエースの取締役・執行役員になることです。弊社は、子会社の中でも前例の無いくらいなスピードの成長を見せており、この勢いを今後も保ち、さらに拡大させていきたいです。
個人としても市場に影響力を与えられるような人材に成長し、「藤田実樹」という自分の名前で仕事を任されるような存在になっていきたいです。

また、私の将来の夢は、「東南アジアにサッカーチームを作ること」です。
父親の仕事の関係で、東南アジアへ行く機会が多くあり、その中で、都市部と近郊の経済格差を目の当たりにすることや厳しい生活環境ではあるけれど、純粋な笑顔を見せる少年少女らを見て、そこから、「苦しんでいる人・貧困地域の人を幸せにしたい」と思うようになりました。
これを実現できるのは、「企業」「スポーツ」であると考えており、サッカーチームを通じて、街づくりを行い、経済的に豊かにしていくという夢を抱きました。


社会人サッカーを始めたきっかけ

社会人サッカーを始めるまで、平日は仕事に追われ、金曜日は朝まで飲んでということを繰り返し、週末を有効活用できていませんでした。現在、チームメイトである康平(渡邉康平選手)とカフェでひたすら駄弁っていました。(笑)
仕事に熱中していたため、充実感はありましたが、このままだと、深みの無い人間になってしまうと感じていました。そんな時に、大学時代のサッカー部の先輩である岸君(現FC.BANDELIE幹部)のInstagramとかを見ていて、社会人サッカーについて、「楽しそう」「熱量が高い」「サッカーを通じて、世の中に価値を提供している点が自分の夢と繋がる」という様な理由で、自ら岸君に連絡し、チームに加入させていただきました。
大学生の時にも社会人サッカーチームとリーグ戦で試合することはあったのですが、正直なところ、「プレーが荒い」「本気でやっていない」という印象でした。しかし、実際入ってみると、レベルが高く、熱量の大きさに驚いて印象がガラリと変わりました。


社会人サッカーの魅力

社会人が仕事以外で「組織となって1つの目標に向かって、熱量を注げること」が幸せだと思っています。そこは、社会人から学生まで、様々なバックグラウンドを持っている人たちが集まっていて、組織としてもすごく珍しいし、仕事でもプライベートでも刺激を受ける環境となっています。


今後、FC.BANDELIEで成し遂げたいこと

まずは、チームとして掲げている都1部リーグ昇格を達成したいです。
個人的に、どんな環境であれ、組織は常に上を目指していかなければならないと思っていますし、そのために自分ができることは最大限やるつもりです。
サッカー外に関しては、今まさに行われているこの「Camffice(このWebメディア)」の活動は、非常に良い取り組みであると思っています。
個人的にも、色々な人が在籍するチームで、特に成長の幅が大きい「学生」に向けて、「社会人とは」をできるだけ分かりやすく伝えていきたいと思っています。


今の就活生に向けて

コロナで社会情勢が変わっていて、面接やOB・OG訪問が対面からオンラインにシフトしていると思います。しかし、個人的には、同じ空間で話すことが本当に大事であると感じていて、「自分が本当に行きたいと思える」企業であれば、ZOOMなどで済ますのではなく、一度でも、対面で話す機会を用意し、企業に対して、「自分の想い」をぶつけた方がいいと思います。


最後に

いかがでしたでしょうか。
今回は、株式会社サイバーエージェント藤田実樹さんにお話しを伺いました。藤田さんの就活の軸や大切にしている他者への想像力など就活生にとって非常に勉強になるインタビューでした。
藤田さんが仰っていた
「仕事以外で組織となって1つの目標に向かって、熱量を注げること」
ここに社会人サッカーの魅力は詰まっていると思います。
日々、社会人サッカーチームにはこのような魅力的な方たちが沢山います。学生の立場で、尊敬する人たちに囲まれ、同じ目標に向かって切磋琢磨出来ている環境が幸せだと再確認することが出来ました。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。